日本語になったオランダ語

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出入国管理法等改正などの国会審議がいよいよ大詰めです。これまで日本は世界の多様な国々と歴史的な関係を築いてきました。中国からもたらされた漢字の様に日本に深く根付いた外来文化もあります。これから新しく日本にやってくる外国人の方々が、食事や風習、言葉と言ったまた新しい、多様な文化を日本に持ってきてくれることでしょう。

前回ペルシャ語由来の日本語をテーマの一つに取り上げたところ、望外のご評価を頂きましたので、気を良くして(エライ先生からの受け売りですが)今回はオランダ語由来の日本語をいくつかご紹介します。翻訳会社ですから….。

江戸時代から日本における世界への窓となってくれたオランダには多くの日本人は親しみを感じているのではないでしょうか?一方、オランダ人の日本人観は少なくとも昭和の間は芳しくありませんでした。第二次世界大戦時にオランダ領インドネシアで交戦し、また日本の敗戦後もインドネシアのオランダからの独立に少なからぬ元日本兵が活躍した等の経緯もあったからです。平成の今は日本の皇室とオランダ王室の相互親善の努力もあり、かなりほぐれて来ている様で、幸いな事です。

さて、日本語になったオランダ語をご紹介します。

1、おてんば : 馬などを飼いならさせると言う意味のオランダ語の形容詞tembaar(テンバール)に不可能を示す接頭語のon(オン)が付き、飼いならせない、御しがたいと言う意味になるontembaar(オンテンバール)が語源らしいのです。(異説もあります。)その対象がいつの間にか、跳ねっ返りのお若い娘さんに対して使われるようになった様です。「じゃじゃ馬」と言う表現も有りますね。アクティブな若い娘さんをお持ちの親御さんは洋の東西を問わず同じ悩みを持つ様です。

2.かっぱらい : 船を拿捕すると言う意味のkapen(カーペン)と言う動詞に、職業を表す接尾語のrij(ライ)を付け、船を拿捕する海賊、そこから派生して盗人全体を指すようになったkapenrij(カーペライ)が語源の様です。オランダもイギリスも世界に冠たる海軍国家でしたが、その先駆けはその前の覇権国家スペイン相手に大西洋で暴れまわっていた海賊でした。

3.どんたく、半ドン : 日曜日の名詞zondag(ゾンダーハ)が日本風になまって発音されドンタクとなりました。博多どんたくは、日曜日に楽しげに騒いでいる長崎・出島のオランダ人に日本人が訳を尋ねると「ドンタクだから」との返事。日曜日と言う概念の無かった江戸時代の人々は「お祭りだから」と解釈して、自らの祭りにその名を冠したのが始まりだとの事。因みに土曜日を指す「半ドン」は後に日曜日の概念が普及した日本で、土曜日は=半日勤務=半分日曜日としゃれて半ドンになったと言う事です。

英語の「Go Dutch」とか「Dutch Account」(日本語で「割り勘」)の言う表現に代表されるように、欧米ではオランダ人は「締まり屋さん」と一般的に思われているようですが、東日本大震災などの災害時には真っ先に支援の手を差し伸べてくれた国でもあります。それも国家レベルだけでなく、民間としても多くの寄付が寄せられ、そのホスピタリティには頭が下がります。

私もオランダ人のホスピタルティーを見習って、新しく日本に来られる国々の方々との接点を増やして、日蘭の様な良い関係を世界中に広げたいと思います。微力ながら。

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