介護事業は現場力で支えられている

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当社ではある有力な介護事業者さんとの幸運な出会いを頂き、今後、続々と入ってきて頂けるであろう介護現場での外国人労働者の方々の為に、それぞれの母国語でOJTが学べるシステムを構築中です。そのお蔭で、介護の現場に伺わせて頂く機会も増えたのですが、そこで見聞きした事、また他の介護事業者の方々の事例を拝見していくと、この業界の現場で頑張る方々の「現場力」に感動すると共に、本当に頭が下がる思いです。ご案内の事も多いかとは思いますが、いくつか報告させて頂きます。

外国人労働者の方々に、母国語でOJTを学んで頂くと言うアイディアは介護業界向けが最初ではありません。最初は町工場で働く外国人技能実習生さん向けでした。

5Sを始めとした安全教育、それから日本で生活する上でのマナー集といったものを、イラストやアニメーションで製作し、次に各工場でカスタマイズされた旋盤機等の機械を動画で実写して、操作上のポイントや危険に注意すべき点などをベトナム語や中国語で作成しました。

前者は一般的な内容なので、一巡した後はお問い合わせも減っていましたが、最近の「出入国管理法等改正」の国会審議の影響か?再びご関心を集めております。後者は完全なオーダーメイドの動画であり、その工場独自の技術を伝承して行くものとしてお使い頂いています。

次は建設業界やビルメンテナンス業界での現場教育向けのニーズを頂き、介護業界からお声を掛けて頂いたのは今年(2018年)に入ってからでした。振り返ってみれば、いずれの業界さんも人的資源のマッチングが難しく、外国人の方々の労働力を是非とも必要とされている事が改めて深く理解できました。

介護の現場で「現場力」を感じた場面は多々ありますが、私が深い感動と共に心に残ったのは次の3点でした。

1)自立支援

介護の基本姿勢が、「介助する」一辺倒では無く「介護を受けられる高齢者の方が、少しでも長く自分の力で日常生活ができるように」と言う視点でなされている事です。

動画を作成する当方が撮影をしながら拝見してると「そこはサッサとやって上げた方が高齢者の方も楽で喜ぶのではなか?」とか「高齢者の人にノロノロと時間を掛けて自分で服を着るのを見守っているのは、介助する側の方も時間が掛かってイライラしないのかしら?」と不謹慎な事も感じてしまいました。

しかし、安易に手伝ってしまえば、その高齢者の方の体力・気力はどんどん低下していき、結果的に幸せな長生きには繋がらないのだと、理解できました。

2)忍耐力

上記の自立支援を見守る介助者の方々の根気強さに先ず頭が下がる思いでした。勿論、手伝ってくれるように高齢者の方から要請があった場合は、タイムリーにお手伝いをします。しかし、例えば男性高齢者の方がお手伝いを拒否して、延々と自分で着替えしようと頑張っている場合などは、私ならば思わず手を出して手伝ってしまいそうです。けれどもそれはその方のプライドやお気持ちを大きく傷つけるかも知れない危険な行為なのですね。

また、認知症等の障害があると思われる高齢者の方が、大きな声で介助者の方に何かを訴えていたり、机をバンバン叩く行為をいつまでも止めないケースも少なからず見かけました。私なら直ぐにイライラしてしまいそうですが、介助者の方々の対応は実にソフトでした。撮影の後、自分の精神修養の必要性を再認識した次第です。

3)体力

高齢者の方々に安心してもらう為の基本姿勢なのでしょうが、介助者の方々は必ずしゃがんだり座ったりしながら、高齢者の方と目線の高さを同じにして話していました。その度に立ったり座ったりする動作が伴い、スクワットのトレーニングではありませんが相当な運動量だと感じました。

その様な持久力だけでなく、急にフラついたりする高齢者の方をサポートする瞬発的な力や、ほぼ脱力されてしまっている高齢者の方を車椅子からベッドに安全に移乗してもらう介助の技術なども、体力なしには成り立ちません。

介助者の方々は、ボディーメカニクスを利用した最適な力の掛け方を身に着けておられると伺いましたが、それでも腰などを痛められる方も少なくないとの事で、例えばHALの様な支援ロボットの普及も今後期待したいと思います。

介護の現場の方々には、「まだまだ見方が浅いね。」と失笑を頂くだけかも知れませんが、少しでも外国人の方々に日本の現場力の凄さを理解してもらえるように、当社も翻訳に動画編集に最善を尽くしたいと思います。それが今後現場で働く外国人と先輩日本人の方々の円滑な協働に役立つと信じて頑張ります!

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