持続可能な開発目標=SDGs(Sustainable Development Goals)(6)

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このブログ、「こちら外国人労働者の人事部 はじめて外国人労働者を受入れる人事部のためのブログ」はどうしたら外国人労働者の人たちが「安全に」、「心地よく」働けるか?のソリューションを探っていく企画です。それが達成されれば、我田引水かも知れませんが、SDGsの17の目標の内の複数の目標を達成したと認識され、達成された企業のCSR的にも国内外から大きな評価を頂けると思います。

 

 

㈱レスポンスアビリティ(https://www.google.co.jp/)の足立直樹代表のメルマガについて、転載記事の為、読者の皆様にどの様に感じて頂いているのか?多少躊躇していましたが、幸い読者の方々から好意的なご反応を頂き、SDGsに関する企業経営者の方々のご認識が広まっている事を嬉しく思いました。今年最後の足立さんからのメルマガを紹介させてください。

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レスポンスアビリティの足立です。今日は前回に引き続き、11月に訪問した海外の話をちょっとご紹介したいと思いま
す。

「企業と生物多様性グローバルプラットフォーム」の年次大会に出席するために、パリに数日滞在しました。泊まったホテルの目の前にパン屋さんがありました。夕方に勤め帰りとおぼしき人たちがパンを買いに行列を作っていたので、ここはきっとおいしいに違いない。そう思って、翌朝の朝食はこのパン屋さんで焼き立てのパンとカフェオレで済ますことにしました。

思った通りで、焼き立てのサクサクとクロワッサンやデニッシュは、ホテルのパンより何倍もおいしく、とても満足できる朝食となりました。スーパーでもパンは売っていますし、近くに他のパン屋さんもありました。しかしこの店が圧倒的に混んでいたのはやはり理由があってのことだったのです。

この後で知ったのですが、実はフランスには本物のパン屋さんとそうでないパン屋さんがあるのだそうです。本物とそうでないとは奇妙に感じるかもしれませんが、フランス語でブーランジェリー、すなわち「パン屋」という看板をかかげることができるのは、職人が自ら小麦を選び、生地をこね、発酵させ、焼いたパンをその場で売るお店に限られるのだそうです。しかもそれは「パン法令」という法律で決まっているのです!

この法律は、工場で焼かれたパンや冷凍生地から焼いたパンを売るお店と、職人の手作りの本物のパンを区別するために作られたようですが、1998年に施行されたときには、フランス全土で5000軒ものパン屋がブーランジェリーの看板を下ろすに至ったといいます。

そう聞いてよく見てみると、たしかにブーランジェリーと書いてあるパン屋さんと、そうでないパン屋さんがありました。前者が「本物の」パン屋さんというわけです。

次の日には近くのカフェで朝食をいただきました。最も簡単な朝食メニューは、エスプレッソとクロワッサン、そしてオレンジジュースのセットです。このクロワッサンは誰が焼いたものかまではわかりませんでしたが(笑)、シンプルながらとても満足のいく朝食でした。というのも、このオレンジジュースは工場で容器に詰められたものではなく、その場で搾ったフレッシュなものだったからです。

パリ滞在中に何度かカフェに入りましたが、ほとんどすべてのカフェで、その場で搾ったフレッシュなオレンジジュース、フランス語ではオランジュ・プレッセ、を出していました。法律で決まっているかどうかはわかりませんが、容器に詰められたオレンジ・ジュースと、搾りたてのオランジュ・プレッセは、メニュー上で厳然と区別されていました。

さらにホテルの近くにはわりと有名なマルシェ(市場)があり、週末の朝には野菜、果物、肉、魚、チーズ… あらゆる新鮮な食材が売られていました。

パン屋の定義、オランジュ・プレッセの呼称、地域の新鮮な食材… フランス人の食に対するこだわりの強さを垣間見たような気がします。私はこのこだわりをとても好ましいと思いますし、そしてこうした食事を楽しむフランスをとても羨ましく感じました。

わざわざ身土不二という言葉を持ち出すまでもないでしょう。食べるものが私たちの体を作っているのです。何を食べるかということは、健康のためにも、またその土地とのつながりという意味でも、とても重要なことです。

パン職人が作った焼きたてのパン、その場で絞りたてのオレンジジュース、近くでとれた野菜や果物、これが本来の食べ物であり、食べるべきものです。工場で焼かれたパンや、工場で瓶に詰められたジュースは、あくまで簡便な代替品なのです。もちろんそうした便利なものに頼る場面もありますが、それを本物と区別することは、やはり大切なことであるように思います。

ところでフランスの方に聞いたら、フランスでも少し前に食の質が落ち、工業的に作られたものが増えた時期があったそうです。しかし近年は見直しが進み、オーガニックな食品なども増えているとのことでした。フランスと言えども、ずっと古いやり方一辺倒だったわけではなく、最近になって原点回帰が起きているということのようです。

さて、実は今回が今年最後のメールマガジンとなります。なのでちょっとだけこの一年を振り返るようなことを申し上げると、私はこの一年は世界が揺り戻しを始めた一年ではなかったかと思います。

行き過ぎた資本主義、行き過ぎたグローバル化、行き過ぎた二極化・分断化。そうした様々な行き過ぎに対して反発や反省が生じ、人間の身体サイズにあった生活やペースが見直されるようになってきたのではないかと思います。

地球の反対側で作られた小麦粉ではなく、近くで作られた小麦を使って毎朝職人さんが焼くパンは、そうした時代にも、そして何よりも私たちの身体や感覚にあっている。そのことに人々が気がつき始めたのではないでしょうか。

だとすれば来年から私たちはどんな生活や方法を取り戻すべきなのでしょうか。私たちが本当に大切にすべきものややり方を、年末にじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。それがきっと、私たちが目指すべき持続可能な社会像と重なるはずです。

今年も一年間どうもありがとうございました。どうぞ良い年をお迎えください。

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