極めてシンプルに、『なぜ日本は今、外国人労働者に頼らざるを得ないのか?』

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以下のグラフが、総務省統計局が発表した平成25年10月1日(2013年10月1日)現在の日本の人口ピラミッドです。

人口ピラミッド総務省統計局のホームページより。

今の若者は、製造業とか、農業とか、林業とか、水産業とか、建築業とか、土建業とか、いわゆるきつくてあまり格好が良くない仕事は好みません。某大手超優良電機メーカーの方からこんな話を聞いたことがあります。一昔前は、工業高校とメーカーには例年の定期採用のパイプができていたが、①製造現場の海外移転による工場縮小や閉鎖、②若者達の製造業離れが続いている点があり、今はもう工業高校からの定期採用の仕組みが消滅していると。また、これは20代前半の工業高校出身の若者に聞いた話ですが、卒業と同時に新卒採用で製造業に職を求めた同級生の大半が、既にもう別の業界で働いていると明言していました。

次に、国立社会保障・人口問題研究所が出している過去の日本の人口ピラミッドの推移と、今後の日本の人口ピラミッドの予測推移を見てみましょう。グラフは、1920年から20年ごとにお見せしたかったのですが、戦時中の混乱のためか1940年のグラフの用意がないので、1940年のものは1950年に代替しています。

1920

1950

1960

1980

2000

2020

2040

2060出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ

誰が見ても、危機的な何かがうかがわれますよね。

単純に考えれば、「人口なんか減ったら減ったで別にいいじゃないですか。少ない人間で、少ない資源を分かち合って生きていきましょう」といった論理になります。しかし、ちょっと角度を変えてみてみると、そうも言ってはいられません。

内閣府が主催した2014年5月13日の、第7回「選択する未来委員会」の後の同委員会の三村委員長の記者会見でリンクの様な内容のシミレーション発表がなされています。この記者会見の中で使われている言葉が「人口急減・超高齢社会」です。

その「人口急増・超高齢化社会」に向かっていった場合、確かに何かまずそうだなって感じてしまいます。

要するに『少子化で人が減って高齢者が激増する』ということは、今まで100人で10人の高齢者の面倒を見ていたのが、10人で100人の高齢者を見なければいけないということです。放置しておけば、どんどんとこの縮小スパイラルにはまり、若者の労働意欲は減退し、子供を産もうという意識すら薄れていきます。将来不幸になるのが目に見えている子供なんて生みたくないというのは自然な考えです。また税負担や社会保障負担も増え、しかしながらインフラの整備にかけるお金もなく、高齢者のケアもないがしろなので、若者達が、一人で親の面倒を見る負担を背負うことにもなりかねません。

私も58歳でもうすぐ高齢者の仲間入りなので、どこぞやのサスペンスみたいに70歳以上の高齢者は消される社会なんていうのも怖いですし…

このシミュレーションの中で、その解決策のひとつとして子供を産みやすい社会づくりや、真の意味での男女平等社会の構築、高齢者であっても70歳くらいまで働ける社会をうたっています。出生率を現行の1.45から2.07にしないと、1億人の人口水準を維持できないと説いています。

次のグラフは、内閣府が発表した、今のままの出生率と平均寿命のまま推移した場合の人口減少の予測です。

今後の人口予測

内閣府ホームページより

これによると、2030年には総人口1億1,662万人、2048年には初めて1億人を割ることになり9,913万人、2060年には8,674万人程度になるものと推計されています。さらに予測が出されたときの100年後の2110年には4,286万人程度になるものと予想されています。

出来得ることはすべてやる位の覚悟でないと、とてもこの1億人人口には追いつかないと、国は考えています。特に農業や水産業等の第一次産業における従事者の急速な高齢化、製造業からの人離れが深刻であること、超高齢化社会における介護人材の不足等の迅速かつ実現性のある対応策が、今必要とされています。

そこで出てきているのが外国人労働者なのです。政府はまだ移民の許可まで言及していませんが、必要なときだけ働きに来てあとは野となれ山となれといった風に日本のご都合通りにいくはずもなく、この国が人口レベルを維持し続けて成長発展を続けていくためには、外国人労働者の受入れ、そして移民の垣根の引き下げは不可欠なのかもしれません。でもその前に、確かに今、整備すべき課題がたくさんある気がするのですが。

【まとめ】

  • 様々な点を冷静に分析すると、外国人労働者の受入れに前向きな政府の方針は否定できない。
  • ただし外国人労働者を受け入れる前に、整備したり、優先したりする事項が沢山あるような気がする。

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