外国人労働者を受け入れて10年の軌跡

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今日は外国人実習生や外国人労働者を雇用して10年以上になる(株)青山プラスチック塗装の青山取締役のお話を取りまとめてみました。青山プラスチック塗装さんは創業33年の会社です。10年前にベトナム人の実習生を受け入れたあとベトナムに現地工場を設立。現在、お兄様である社長は月の半分をベトナムで過ごしているという国際派企業です。こうした環境下、事実上、現場のすべてを切り盛りしている青山取締役の頼もしいお話です。

  • ベトナム等、東南アジアの方達は戦力になっていますか?

当社ではものすごい戦力で、彼らなしでは会社は回らなくなっています。

  • 本日は実際に外国人の労働者を受け入れている現場を取材させていただきにまいりました。実は我々は、その外国人労働者を雇用している、または雇用しようとしている企業様向けに、現場で「これをしては絶対ダメ」的な安全マニュアルの外国語スライドムービーを作成しているのですが、そんなニーズはあると思われますか?

製造業では、5S活動(整理・整頓・清潔・清楚・躾)をマニュアル化されて実施している会社が多いです。この5Sを噛み砕いた説明、日本人には簡単ですが、それを外国人に理解させるのはとても大変なことです。たとえば洗面台を清潔にすること。これの意味を玉ねぎの皮を剥くように一枚一枚展開して外国人に理解してもらうこと、一見簡単そうに見えるかもしれませんが、実はとても難しい作業です。

具体的に、その洗面台を清潔にすることにどんな意味があるのか?きれいにするためには何をすればいいのか、何を用いて清掃すればいいのか、清潔にすることで一体何のメリットがあるのか、具体的に洗面台を清潔にすることが仕事にどう影響するのか。日本人には当たり前のことが、外国人には当たり前ではないのです。

言い方は悪いですが、日本人って、現場を見て現行犯でつかまえなくても、事前に紙に書いたりして渡したり事前に動画とかで見せたりしなくても、口頭で「今度から注意してね」と言えば、ほとんどの人はわかってくれるじゃないですか。たったひとこと、「あ、わかりました。すいません。今度から気を付けます」で済んでしまいます。いわゆる日本人同士のあうんの呼吸があります。

でも外国人の場合は、現場でつかまえて、「これは駄目ですよ。何故ならみんなが使うものですから。それに後から使う人が嫌な思いをするでしょう。嫌な思いならいいけど、後から使う人があなたの汚した洗面台を掃除することになるのです。これが仕事の現場でいつもおきたら、誰かが常にあなたの尻拭いをしなければいけませんよね」と、順序立てて説明しないとわからないのです。

だから私は、この何年かでとっかかりでは喋らないことが習慣になりました。喋らずに外国人の方がやらかしちゃった内容を、まず目で見せるように努力します。まず視覚に訴えるのです。今やこの高等テクニックが習慣付いてしまい、ある意味クセになってしまっています。

洗面所にこんな張り紙をしています。

aoyama

この張り紙は、試行錯誤の繰り返しの後、出来上がったものです。

こうした日本人にとって当たり前のことも、外国人には当たり前ではないのです。こうした「日本人には当たり前でも外国人には当たり前でないこと」を、画像やイラストを用いて現地語のナレーションと字幕付きスライドショーにしたり、口頭で誰かが説明している動画に現地語の字幕を付けたり、そんな動画を導入の段階で見せることができれば、外国人への伝わり方って確かに変わってくると思います。

ただ、相手が日本の文化とか、とても理解しているなら問題ないのですが、来日される方は必ずしもそういう方ばりではないので、受け入れる側も、話し方や伝え方を工夫する必要があるかもしれません。

  • 受け入れる外国人の方の語学力はどんなレベルですか?

これは人によりけりです。営業を勉強したい子は事前に日本語を学んでおり、即日本語検定とかを受けたりしています。会社側も日本語検定試験のN3に受かればここまでにするよとか、位や報酬もアップするようにしてインセンティブにしています。

一方、純粋にモノ作りがしたいとか、メイドインジャパンに触れてみたいとか、そういう子は日本語能力より感性の部分が求められるので、そこは日本語力がどうのこうのとか、逆にないですね。

  • 実習生ばかりではなくて、ベトナムの工場で働いている方を、ビザとか出して呼んでいるケースもあるのですか?

実は当社も当初の実習生は組合を通して入れていました。その後ベトナムにも工場を出しました。それからは組合を通さずに、もちろん審査があるのですが、企業内転勤や社内出向、3か月の研修という方式で呼んだりしています。この研修生は日本の技術を自国に持ち帰るのが目的です。あくまで勉強のためで3か月後に帰国します。また技術者のライセンスで来ている方もいます。現在、当社のベトナム工場は、時期によって異なるのですが40人から60 人位が働いており、大半がそこから出向や研修で来ている感じです。

  • 外国人を雇用したことによって元からいた日本人の社員さんはどんな反応をしましたか?

外国人を受け入れてから長い年月が経過しています。ここまでくると後から入ってくる日本人の方が、こんなものかとすんなりと受け入れてくれるようになってきます。(続きは次回ブログで…)

【まとめ】

  • 10年の経験で、様々なことがありましたが、今や外国人労働者は無くてはならない貴重な戦力になっています。
  • 外国人の方にわかってもらうには、まず現場をつかまえて見せて理解させるしかない。言葉では理解はさせられません。

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